にわかゲーム備忘録(仮)

雑多な内容の羅列かもしれません。ブログのタイトル案募集中です。

「さよならを教えて」と、その注意書きに関する思い出

さよならを教えて〜comment te dire adieu〜」というゲームがある。

エロゲーファンの間では超有名なゲームだ。わたしが大好きなゲームのひとつだ。こよりちゃんおっぱいでかいからすき。

概要はわたしが今更書くのもおこがましいのでWikipediaのリンクはっておきますね。

さよならを教えて 〜comment te dire adieu〜 - Wikipedia

 

このゲームには、こんな注意書きがある。この文章自体もかなり有名だと思う。

 

・現実と虚構の区別がつかない方
・生きているのが辛い方
・犯罪行為をする予定のある方
・何かにすがりたい方
・殺人癖のある方
※このソフトには精神的嫌悪感を与える内容が含まれています。上記に該当する方はご遠慮くださるよう、あらかじめお願い申しあげます。

 

さよ教をプレイした2015年、わたしは仕事のストレスで、なんていうかダメになっていた。人生最大級に、ダメになっていた。よくわからない状態になっていた。そのせいかどうかはわからないけど、さよ教をはじめ「好き好き大好き!」「螺旋回廊」等、わりと鬱めのゲームばっかりやっていた。

 

精神を安定させるために創作活動でもしよう!と思って粘土で作った女の子のフィギュアみたいなものを、翌日「なんかこの娘壊したい」と思いバッキバキに壊してコンビニ袋に入れて放置し、中身を見た当時の同居人をビビらせたりしていた。あと、読んでみたら気に食わなかった本を「おまえなんか繊維に戻っとけ」と思い、バラバラに破って煮込んだりとか。

因みに当時のわたしのお気に入りの妄想は「自分の椅子の下にはかつて愛した者の死体が埋まっているから安心して働ける」。かつて愛した者が誰なのか具体的には決めてなかった。冗談みたいだけど本当にその妄想で心を支えていた。とにかく、とにかく、とにかく肌に合わない職場だった。上司に口応えしたらめちゃくちゃ端っこの席に移動させられ、わたしのデスクは誰からも死角となった。向かい側遥か先、お気に入りの新入社員の男の子を隣に侍らせてはしゃぐ上司を見て、そいつどころか世界の何もかもを呪いながら作業していた。(でも同僚はいい人だった!勿論ほとんどの人が辞めていったけど)

友達が「展示でもやったら」とすすめてくれたので、有給を取りまくって作品展をやった。ズタズタになった怪獣の変死体とか、縊死した魔法少女の怪獣とか、薬の空きガラにまみれて仕事している怪獣とか、動く分娩怪獣人形とか、そういうのを作って展示した。この展示は件の上司も見にきたが、10分くらいですぐ帰っていった。ビビったのではなく、単によく見てなかったんだと思う。興味ないなら来なくてよかったのに、いい人じゃん(棒)

 

展示を終えて尚、わたしの妄想は悪化?していった。

トイレに行くと天井近くに小さな何かが座っていて、「おまえ、男だったらよかったのになあ」と話しかけてくるようになった。わたしはそれに「優しい人」という名前を付けた。優しい人は会社のトイレにも自宅のトイレにも現れて、頭上から何かを言ってきた。「トイレに行くと優しい人がいて嫌だ」というわたしの意味不明な訴えを冷静に聞いてくれた友達、ありがとう。

 

わたしの辞めたいアピールを頑なに突っぱね続けた上司は、わたしと「優しい人」の事を知ると、即座に辞めさせてくれた。こいつを置いといても気持ち悪いだけだと気付いてくれたのだろう。

 

あの時のわたしは、さよ教の注意書きの

・現実と虚構の区別がつかない方

・生きているのが辛い方

・何かにすがりたい方

にバッチリ当てはまっていた。正直今も当てはまると思う。後者2点はわりと多くの人が当てはまるんじゃないかと思うけど、少なくとも現実と虚構の区別がついていない部分はあった。

 

さよ教の注意書きは、確かにやばい。だが、この注意書きに当てはまるような奴は、自分が当てはまっている事にたぶん気がつかない。

 

それはさておき、さよ教は抜群にかっこいいテキストと美しいCGと沁みるBGMが揃った最高の作品なので興味がある人はすぐプレイしてほしい。こよりちゃんおっぱいでかい。

そんな話でした。あと、仕事がつらすぎる人は早めに辞めたほうがいい。

 

因みに、「優しい人」は仕事をやめたらいつのまにか来なくなった。全然優しくないのに「優しい人」と呼んでいたの、今考えると意味わからん……