にわかゲーム備忘録

ゲーム備忘録。主にエロゲ、BLゲ、乙女ゲ

金色のコルダ3、七海宗介と水嶋悠人の夏

仕事で5日間中国に行きました。LINEもツイッターも規制で繋がらない国、中国。いろいろあってネット環境に恵まれない状況で頼りになったのがPSPとコルダ3でした。プレイしながら寝落ちして夜中に起きたら、荘厳なクラシックが流れ続けてました。胎教かよ。

 

しかし、スタート直後に一目惚れしたニア様は、このディスクでは攻略不可だという事が発覚。美少年が大好きなのでとりあえずハルくんこと水嶋悠人に狙いを定め、頑なだった彼の態度がだんだん軟化してきた出張帰りの飛行機の中、突如現れたチェロ投げ捨て野郎。あまりの見た目の地味さに完全ノーマークだったチェロ投げ捨て野郎七海宗介。自分には才能がないと勝手に決めつけ、絶望のあまり海にチェロを投げ捨てようとするシーンはネオロマならではの美しいCGで描かれ、そのギャップに我かなで唖然。即座に狙いを彼に切り替えました。攻略キャラ12人中12人目、最後尾の七海宗介。誰よりも緑色で、誰よりも可愛らしく、誰よりも愚かで不器用な七海宗介。

 

遙かとかの他のネオロマもそうだったかもなんだけど、コルダ3は複数キャラ同時攻略が可能というか推奨されてるので、他の子とフラグを立てても専用ルートに入ったりとかはなくて、別の子とのイベントも起こり続けます。なので、わたしの気持ちは七海に乗り換えましたが、彼が登場するまでに好感度を上げてしまった水嶋悠人とも依然としてイベントが起こり続けます。幸か不幸か、水嶋悠人は七海と一時期共にチェロを習っていた幼馴染であり、尚且つ七海よりはるかに上達が早く精神も強いという設定。万年コンプレックス人間VS努力の鬼。幼馴染なので、お昼ごはんを3人で食べるという仲良しイベントも起こってしまいます。地獄 is here。

後半は展開の都合で七海としばらく会えなくなるのですが、その間のかなではというと、勿論水嶋悠人と遊び放題。家でごはんをごちそうになり、コスモワールドでデートし、もう付き合ってるじゃねーかの域。でも、そこはネオロマなんで、会えなくても「お祭りに行く」とか「本番直前」等の重要なイベント時にはちゃんと七海を選択できるようになっています。優しいネオロマ、外さないネオロマ

毎日仲良く過ごしてるのにいざとなったら七海のところに行ってしまう、そんなかなでの姿を見て、水嶋悠人という美少年は何を思うのか?高1の夏休み。一日中一緒に練習して、お昼ごはんは必ず一緒に食べて、近所まで一緒に帰る。家に上げて祖父母にも会わせた女が、ことイベントのときに限って、他の男に会いに行く。ハルくんは誰と花火を見ましたか?かなでは、七海と一緒でした。

そんな事があっていいのか?誰より可愛く誰より努力家で熱心で真面目で融通のきかない水嶋悠人が、そんな目に合うなんて許されるのか?エンディング後、(たぶん)かなでと七海の仲を察してしまう水嶋悠人16歳。祖父母に「あの先輩はどうしてるのか」と聞かれ、黙って俯いてしまう水嶋悠人16歳。もう2度と訪れない、高1の夏の終わり。大会の終わり、人生最高の思い出を作ったアンサンブル、並んで食べたお弁当。山下公園で一緒に練習しましたね、先輩。あんな暑い日にわざわざ外で練習なんて、僕らはどうかしていました。半袖が肌寒く感じられるくらいになった頃、水嶋悠人はようやく自身の胸に去来するあまりにも大きな寂しさに気がつくんだよ。秋晴れの空を見上げて、自分がいつの間にか泣いていたことに気がつくんだよ。

わたしのクソ推しの七海宗介は、そういう時に限ってきっとメールを送ってしまうのだろうなあ。「ハル、俺、実は小日向さんと、」って、もう知ってるよ、そっとしといてくれよ、みたいなメールを送ってしまうのだろう。ただ友達に自分の近況を伝えたいだけのお前の純真なメールが、水嶋悠人16歳の気持ちをどれだけ傷つけると思ってるんだ?時代を感じる二つ折の携帯電話、フリック入力ハンズフリー通話もLINEも存在しない世界、不器用な幼馴染が書いた改行がなく読みづらいけれども歓びに満ちた文章を、まるで別の世界の出来事みたいに見つめる水嶋悠人16歳の気持ちが、おまえにわかるか?わからないでいいよ、わかったらわかったで一生後悔するんだろ?それがわたしの愛する七海宗介だよ。

 

大丈夫、ちゃんとエンディング直前、ニア様に「結局誰を選ぶのか」と聞かれるところでセーブしてあるから。わたしはそれをロードして、今度は水嶋悠人を選べばいいんですよ。彼らの二度とない夏を、何度も何度も繰り返せばいいんです。クラシックが鳴り響く美しい世界、決して破られることのないふたりの繊細な均衡を何度も何度もロードして、あー次誰にしよっかなー。八木沢かな、土岐さんかな。